| Title ： |
冠動脈口が正常の位置にあるAnnulo Aortic Ectasiaに対するBentall手術の経験Bentall手術における冠血行再建について |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
中野雅道, 久米弘洋, 松井道彦, 丸山浩一, 鈴木茂, 小机敏昭, 杉田洋一, 中村譲, 佐々木達海, 宮沢総介, 古川仁, 森田紀代造, 新井達太 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
東京慈恵会医科大学心臓外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
31 |
| Number ： |
6 |
| Page ： |
955-961 |
| Year/Month ： |
1983 / 6 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
冠動脈口がほぼ正常の位置にあるAnnulo aortic ectasiaの2例を経験し, 冠動脈再建に際し工夫をこらし良好な結果を得た. 症例1は右冠動脈口にcomposite graftの弁座が覆いかぶさるようになるため右冠動脈口を大動脈壁とともに切り取りCarrel patch methodに従ってグラフトに端側吻合した. 症例2は左冠動脈口がほぼ正常な位置にあったため, composite graftの弁座直上に半楕円形の穴をあけ, 冠動脈口の下縁は弁座に縫合して下縁を形成し冠血行を再建した. 2例とも術後の心血管造影で冠動脈の変形や屈曲, 縫合不全, 仮性動脈瘤の発生を認めず良好な経過を経ている. 以上の2例の冠動脈再建法について報告し併せてBentall手術における冠血行再建法, 特に冠動脈口が末梢側へ偏位していない症例の冠動脈再吻合法についての若干の文献学考察を加えた. Bentall手術は現在では, Annulo aortic ectasia(以下AAE)に対する標準術式として多くの施設で行われているが, 冠動脈の再建, 再吻合法は数種の変法が発表され, 症例によって異なった術式が選択されている. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
Annulo aortic ectasia, composite graft, Bentall手術, 冠動脈再吻合, 仮性動脈瘤 |
