| Title ： |
大動脈弁置換術後の慢性溶血 -Starr-Edwards ball弁(model 2320及び2400)とBjork-Shiley弁の比較検討- |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
岡良積, 宮本巍, 清水幸宏, 飯岡壮吾, 大橋博和, 富田悦朗, 前田信証, 小川信行, 吉田哲人 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
兵庫医科大学胸部外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
31 |
| Number ： |
7 |
| Page ： |
1041-1048 |
| Year/Month ： |
1983 / 7 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
大動脈弁置換術(AVR)後の遠隔期の慢性溶血につきStarr-Edwards ball弁(model2320及び2400)とBjorrk-Shiley弁の比較検討を行った. 対象はStarr-Edwards ball弁model 2320 4例, 同model 2400 15例及びBjork-Shiley弁10例で, これらにつき術後4カ月から6年5カ月, 平均2年8カ月後に慢性溶血の程度を検索し以下の結果を得た. 1. Starr-Edwards ball弁model 2320, 同model 2400の各1例に重症溶血性貧血を認め再AVRを施行した. 原因はいずれも弁の支柱又は弁座のcloth wearであった. 2. 慢性溶血の程度はStarr-Edwards ball弁model 2320が最も強く, 続いて同model 2400であり, Bjork-Shiley弁はその程度は非常に軽度であった. 3. 臨床的には溶血の評価として血清LDHが有用であり, 血清ハプトグロビンは鋭敏すぎて適当ではないと思われる. 4. 溶血の程度と使用した人工弁のサイズには有意な相関は認められなかった. 5. Starr-Edwards ball弁では術後数年を経てから溶血が亢進してくる症例がみられた. これらは将来重症溶血性貧血を起こしてくる可能性があるので厳重な経過観察が必要である. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
大動脈弁置換術, 慢性溶血, 溶血性貧血, clothwear, 人工弁 |
