| Title ： |
Cold Blood Cardioplegia: 弁手術における長時間大動脈遮断症例での心筋保護効果 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
森下靖雄, 丸古臣苗, 有川和宏, 湯田敏行, 山下正文, 豊平均, 宮崎俊明, 帖佐信行, 平明 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
鹿児島大学医学部第2外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
31 |
| Number ： |
7 |
| Page ： |
1102-1106 |
| Year/Month ： |
1983 / 7 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
150分以上の長時間大動脈遮断時間を要した弁膜症例の手術成績を通じて, 虚血時のcold blood cardioplegiaの心筋保護効果を評価した. 1978年8月より1982年4月まで, 当教室で150分以上の大動脈遮断時間を要した手術症例は21例あり, cardiac-relatedの病院死は2例(9.5%)であった. 150分以内の症例での死亡率7.4%と比較して, 虚血時間の長短による死亡率に有意の差はなかった. 2例の死亡のうち, 1例は大動脈閉鎖不全症, 僧帽弁閉鎖不全症及び細菌性心内膜炎の合併例に両弁置換術を施行したが, 胸腔内異常出血で失った. ほかは大動脈弁に置換した人工弁のstuck valveによる突然死であり, 低心拍出量症候群(LOS)による死亡は経験しなかった. 大動脈遮断時間150分以上症例の術前評価は150分以下の症例に比べて明らかに重症度が高く, 手術時間も長い. にもかかわらず, 虚血時間の長短と手術死亡又はLOS発生頻度間に相関関係はみられず, cold blood potassium cardioplegia による心停止は長時間でも卓越した心筋保護効果を発揮することが実証された. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
cold blood potassium cardioplegia, 長時間大動脈遮断, 弁手術 |
