アブストラクト(31巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : Lymphoid interstitial pneumoniaとPseudolymphoma -主として本疾患の位置づけに関する文献的考察-
Subtitle :
Authors : 桑原修1), 中島篤己1), 前田昌純2)
Authors(kana) :
Organization : 1)国立療養所刀根山病院外科, 2)香川医科大学第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 31
Number : 8
Page : 1309-1314
Year/Month : 1983 / 8
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 42歳男性. 約4カ月前から風邪症状があり, 近医で治療を受けていたが軽快せず, 胸部X線像から肺癌の疑いとして受診した. 入院後, 気管支鏡検査を行い細胞診, 組織診ともに悪性所見は得られなかったが, 胸部X線像から肺癌を完全に否定できず, 54年5月29日左下葉切除術を行った. 腫瘤は 左S8bを中心として認められ, 組織所見からLymphoid interstitial pneumonia(LIP)と考えられたが, 限局性のものでいわゆるPseudolymphomaとの異同の判断が困難であった. 現在で3年6カ月になるが全く再発の徴候もなく健在である. LIPとPseudolymphomaとは組織学的には極めてよく類似している. 本症のdisease entityに関連してLIPとPseudolymphomaとの異同及びmalignant potentialityについて, 文献上本邦報告例を中心として考察を加え, 本症に対する一見解を述べた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : Lymphoid interstitial pneumonia, Pseudolymphoma, リンパ性間質性肺炎
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