| Title ： |
急性虚血心に対するIABPの限界に関する実験的研究 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
鬼塚敏男, 古賀保範, 柴田紘一郎, 前田隆美, 迫田耕一朗, 仮屋敏郎, 和気典雄, 崎浜正人, 米沢勤, 松崎泰憲, 千代反田晋, 吉岡誠 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
宮崎医科大学第2外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
31 |
| Number ： |
9 |
| Page ： |
1383-1389 |
| Year/Month ： |
1983 / 9 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
急性虚血心及び心筋梗塞の急性期における心機能, 冠血流量からみた大動脈内バルーンパンピング(IABP)の効果が期待される限界については必ずしも明らかにされていない. そこで著者らは実験的に急性虚血心及び梗塞心を作成し, 左冠動脈主幹部の狭窄度, 左室自由壁の梗塞範囲, Endocardial Viability Ratio及び心内膜下血流量を中心にIABPの効果が期待される限界について検討を加え以下の結果を得た. 1. 1) 左冠動脈主幹部の75%以上の狭窄群. 2) 左室自由壁の45%以上の高度梗塞群. 3) EVR値が0.65以下群. 4) 左冠動脈前下行枝結紮時の回旋枝の冠血流量が17.7ml/min/100g以下群ではIABPの冠血流量, 左心機能に及ぼす効果は期待できなかった. 2. 局所心筋血流量の検討から, 1) 正常心筋部と梗塞部との境界部の局所心筋血流量が18ml/min/100g以下群. 2) 正常心筋部と梗塞部との境界部のI/O (I: 内側心筋層, O: 外側心筋層)が0.73以下群ではIABPの効果は認められなかった. 3. 心エコー図からIABPのPWE, m-PWVに対する検討を行ったが有意な結果は得られなかった. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
大動脈内バルーンパンピング(IABP), IABPの適応限界, 心筋梗塞, 左心機能, 局所心筋血流量 |
