アブストラクト(31巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 発症後13年目に切除し得た肺原発の非定型カルチノイドの1例
Subtitle :
Authors : 岡田賢二, 前里和夫, 人見滋樹
Authors(kana) :
Organization : 関西電力病院呼吸器科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 31
Number : 9
Page : 1468-1472
Year/Month : 1983 / 9
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 発症後13年目に切除した非定型カルチノイドの1例を経験した. 症例は54歳, 男性で, 13年前肺癌と診断され放射線治療を受けていた. 主訴は右胸痛・咳嗽及び発熱であった. 気管支鏡検査では, 腫瘍による右中間気管支の閉塞が認められ, 鉗子生検を行ったところ出血が多量であった. なお生検標本より組織診断は得られなかった. 手術は右肺全剔, 心膜左房合併切除を行った. 手術標本は, 定型的カルチノイドの組織像を示す部分のほかに, 核の多形性・細胞分裂像の増加を示す部分が認められ, 非定型カルチノイドと診断した. しかし, 一部には大細胞癌様の像を示す部分も認められ, 組織像は多彩であった. なお紡錘形細胞は存在しなかった. 非定型カルチノイドの組織像は今だ十分に解明されていないため今後の検討が必要である.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 非定型カルチノイド
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