アブストラクト（31巻10号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 左心室内可動性突出性腫瘤陰影を呈した心筋梗塞後壁在血栓症 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 石倉義弥, 永松貴子, 永田眞人, 小田桐重遠, 村上勝, 吉松博 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 産業医科大学第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 31 |
| Number ： | 10 |
| Page ： | 1553-1558 |
| Year/Month ： | 1983 / 10 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 心筋梗塞後に左室内腔に生ずる突出性可動性血栓は, 動脈塞栓症の危険が大である. 我々は41歳男性, 下壁側壁梗塞の患者に断層エコーで左室内可動性血栓を心尖中隔側に認め, また59歳男性の前壁中隔梗塞例では左室心尖の拡大のため断層エコーでは検出不能であったが, 逆行性左室造影により心尖部に内腔へ突出性陰影欠損像を認めたため, 両者に血栓及び梗塞部心筋切除を行い, 後者には75% 狭窄の中隔枝に左内胸動脈をバイパス吻合した. 心断層エコーは, 血栓検出率においても非侵襲的に繰り返し検査し得, 血栓剥離の危険もない利点をもち, 心筋梗塞後の経時的検査は非常に有用と考えるが, 部位的に検出不能の弱点もある. 左室内に突出性の細細血栓は, 心室瘤の突出部に固定した血栓と異なり, 常に血流に洗われており, 動脈塞栓の危険が非常に大きく, 早期手術の適応と考える. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 可動性突出性腫瘤, 心超音波断層診断, 壁在血栓, 左心室造影, 心筋梗塞 |
