| Title ： |
心臓粘液腫に合併する房室弁病変, 特に閉鎖不全とその外科治療について |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
岡良積1), 宮本巍1), 清水幸宏1), 大橋博和1), 末広茂文1), 小川信行1), 吉田哲人1), 北井公二1), 岩岡聡1), 山本忠生2) |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
1)兵庫医科大学胸部外科, 2)兵庫医科大学第1内科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
31 |
| Number ： |
11 |
| Page ： |
2037-2042 |
| Year/Month ： |
1983 / 11 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
心臓粘液腫に合併する房室弁病変について自験例をもとに検討を加えた. 1. 教室で手術を施行した心臓粘液腫7例(左房粘液腫4例, 右房粘液腫2例, 右室粘液腫1例)のうち, 左房粘液腫の2例に 僧帽弁閉鎖不全を, 右房及び右室粘液腫の各々1例に三尖弁閉鎖不全を認めた. 病変はいずれも房室弁輪の拡大によるものであり, 全例に弁輪縫縮術を施行し良好な結果を得た. 2. これらの弁病変と術前検査所見との関係を検討したところ, 聴診所見で収縮期雑音がLevine 3/6度以上の症例に腫瘍摘出後においても有意な房室弁の閉鎖不全が認められた. 3. またUCGで計測した房室弁輪径が40～45mm以上のものに外科的修復を要する弁病変(弁輪拡大による閉鎖不全)が認められた. コントラストエコー法や超音波ドプラー法も房室弁閉鎖不全の合併の診断に有用であった. 4. 心臓粘液腫にはしばしば房室弁の閉鎖不全の合併がみられるので, 手術に際しては必ず房室弁を精査し, 弁病変が高度であれば適切な外科的処置をとることが肝要である. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
心臓粘液腫, 房室弁閉鎖不全, 弁輪縫縮術, 超音波心臓検査 |
