アブストラクト（31巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 胸腺カルチノイドの1手術例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 小熊文昭1), 広野達彦1), 横沢忠夫1), 小池輝明1), 山口明1), 福田純一1), 滝沢恒世1), 吉村孝夫1), 江口昭治1), 曽我淳2) |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 1)新潟大学医学部第2外科, 2)新潟大学医学部医療短大部 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 31 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 2085-2092 |
| Year/Month ： | 1983 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | まれな胸腺腫瘍である胸腺カルチノイドの1例を経験した. 症例は, 49歳の男性で, 胸痛にて発症, 胸部レ線で上前縦隔左側に超鵞卵大の腫瘍陰影を認めた. 胸骨正中切開にて7.5×5×5cmの腫瘍を切除した. 切除標本の病理組織学的検索では, 索状構造を主体とする混合型カルチノイドの所見であり, 銀好性反応陽性, 銀還元性反応陰性, 電顕上100nm前後の小球状内分泌顆粒を認めた. 肉眼的には, よく被包された充実性腫瘍であったが, 顕微鏡上被膜を超える浸潤像を認めたため, 術後縦隔へ 4,000radの予防的照射を施行した. 外来にて経過観察中であるが, 1年4カ月を経た現在まで再発徴候を認めていない. 文献上確認された25例に本症例を加えた, 本邦胸腺カルチノイド症例26例について検討を加えて報告した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 胸腺カルチノイド |
