| Title ： |
先天性孤立性僧帽弁閉鎖不全症7例に対する手術治療の検討 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
藤井尚文3), 藤田毅1), 内藤泰顕1), 富野哲夫1), 康義治1), 曲直部寿夫1), 新垣義夫2), 神谷哲郎2) |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
1)国立循環器病センター心臓外科, 2)国立循環器病センター小児科, 3)愛媛県立中央病院心臓外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
31 |
| Number ： |
12 |
| Page ： |
2167-2175 |
| Year/Month ： |
1983 / 12 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
先天性孤立性僧帽弁閉鎖不全症はまれな疾患であり報告例も少ない. 我々は7例の先天性孤立性僧帽弁閉鎖不全症を経験し手術を行ったので, 手術術式に対する考察を加えて報告する. 年齢は1歳から14歳までであり, 全例Sellers III度ないしIV度の僧帽弁の逆流が認められた. 3例に, 術前の強心剤投与が必要であった. 3例が前尖の逸脱, 3例が前尖のcleft(亀裂), 1例が弁輪拡大による僧帽弁閉鎖不全であった. 手術は全例弁形成術を行い, 弁病変に応じて亀裂の縫合, 腱索の短縮, 弁輪縫縮などを適切に組み合わせた4例は著明な改善を示したが, 弁病変に応じた適切な術式を用いず弁輪縫縮術のみを行った3例においては, 中等度の僧帽弁逆流が残存した. 小児期の人工弁置換術には種々の問題が残されており, 可能な限り弁形成術を行うべきであると考えている. その際, 弁病変に応じた適切な術式を選択することが重要である. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
先天性孤立性僧帽弁閉鎖不全症, 僧帽弁逸脱, 僧帽弁前尖の亀裂, 弁輪拡大, 僧帽弁形成術 |
