| Title ： |
二期的手術による右室低形成を伴う純型肺動脈弁閉鎖症の1治験例 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
宇都宮英敏1), 常本実1), 太田喜義1), 島田宗洋1), 益子健男1), 山中英雄1), 永沼万寿喜2), 小池一行2), 高野良裕2) |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
1)国立小児病院心臓血管外科, 2)国立小児病院循環器科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
31 |
| Number ： |
12 |
| Page ： |
2209-2214 |
| Year/Month ： |
1983 / 12 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
右室低形成を伴う純正肺動脈弁閉鎖症に対し, 術前に血行動態の解析を行った後, 二期的手術を施行し良好な結果を得たので報告する. 症例は8歳6カ月の男児で, 生後4カ月でBrock手術を行い, チアノーゼの改善を認めたが, 8年後に二期的手術を目的として精査した. (1) 右室の発育は不良. (2) この右室の拍出量は最大で2.73l/min/m2. (3) 現在の肺血流量は2.17l/min/m2. (4) 還流体静脈血の54%がASDを通り左房へ行き, 46%が三尖弁を通じ右室へ行っている. 以上のことから, 還流体静脈血の約半分を直接肺動脈へ, 残りを低形成の右室に負担させ駆出ポンプとして働かせることが最良の方法と判断し, Fontanではなく, Glenn手術及び右室流出路再建術を施行した. 術中術後ともに経過は良好で, 満足すべき結果を得た. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
純型肺動脈弁閉鎖症, 右室低形成, Brock手術, Glenn手術, 右室流出路再建術 |
