Title : |
Senning手術による完全大血管転位症の外科治療成績 |
Subtitle : |
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Authors : |
松田暉, 広瀬一, 中埜粛, 宮本勝彦**, 白倉良太, 島崎靖久, 榊原哲夫, 平中俊行, 加藤寛, 田村謙二, 大竹重彰, 小林順二郎, 小川實*, 川島康生 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
大阪大学医学部第1外科, *大阪大学医学部小児科, **大阪市立小児保健センター心臓外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
32 |
Number : |
1 |
Page : |
16-22 |
Year/Month : |
1984 / 1 |
Article : |
原著 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
完全大血管転位症(TGA)の中で心室中隔欠損を有しないI型及びIV型の計5例にSenning手術を行った. 症例の年齢は5~11ヵ月(平均8.0ヵ月)で, 体重は5.4~7.3kg(平均6.2kg)であった. 病型はI型が4例とIV型が1例であり, 手術の補助手段としては全例に超低体温低流量灌流法を用いた. 手術はBromの変法を用い, atrial flapの一部に TeflonないしDacronパッチを用いた. 全例生存し, 遠隔死亡もみていない. IV型の1例は一次的胸骨閉鎖が不可能で, 術後5日目に二次的閉鎖を行い救命できた. 術後の不整脈は, 術後平均15ヵ月において1例にのみ結節調律を認めた以外他の4例は洞調律を呈した. 術直後は上大静脈圧が高値をとったが, 遠隔カテーテル検査では低下し, かえってMustard手術のそれに比し低値を示した. 体心室としての右室機能は, Mustard手術と同様, 拡張末期容積の上昇, 駆出率の低下を示した. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
大血管転位症, Senning手術, 心機能, 不整脈 |