アブストラクト(32巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 血管輪の外科治療に対する検討 特にVSD・PH合併例について
Subtitle :
Authors : 浜田洋一郎, 新津勝宏, 安井豊, 遠藤薫, 佐々木峻, 木村久雄, 菰田研二, 阪内正純, 蒔苗隆, 吉田久二夫
Authors(kana) :
Organization : 岩手医科大学第3外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 32
Number : 1
Page : 50-56
Year/Month : 1984 / 1
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 教室における血管輪症例は8例で, その内5例に血管輪の解除を行った. 手術症例5例の特に心奇形合併例について臨床的検討を行った. 症例の内訳VSD・PHを合併したEdwards分類IIIB1, IIB2の2例とPDAを合併したIA, IIIB1, IIB1の3例である. 年齢は0歳2カ月~6歳, 1歳未満は3例であった. 手術方法は, VSD・PH合併例のIIIB1は低体温麻酔下に左動脈管索切断とVSD閉鎖を一期的に行い, IIB2例は緊急的に全麻下で右動脈管索切断のみを行ったが, 後日緊急的肺動脈絞扼術を必要とした. PDA合併例の全例が動脈管切断を行い, IA1例は左弓切断, IIB1, 例は異型右鎖骨下動脈を切断した. 手術成績は満足すべき結果で, 全例が症状消失を認めた. 以上の手術成績から, VSD・PHを合併したIIIB1, , IIB2血管輪手術は異型鎖骨下動脈切断なしに動脈管索切断と同時に心内奇形の根治手術もしくは姑息手術の追加手術を強調したい. 心内奇形のない, 肺高血圧症のない血管輪の手術は容易で, 著明な症状の消失を認めた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 血管輪, 心内奇形合併手術
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