| Title ： |
肺芽細胞腫の1例 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
岡庭群二, 守屋明, 岡部健*, 近藤丘*, 赤荻栄一*, 斉藤泰紀*, 藤村重文*, 増田高行**, 奥山信一*** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
塩釜市立病院外科, *東北大学抗酸菌病研究所外科, **東北大学医学部第2病理, ***東北労災病院放射線科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
32 |
| Number ： |
1 |
| Page ： |
92-96 |
| Year/Month ： |
1984 / 1 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
症例は28歳の女性. 胸部X線集団検診にて左肺異常陰影を指摘され, 精査のため来院した. 胸部X線平面写真で, 心臓陰影に連なって小児手拳大の腫瘤様陰影を認め, 気管支造影にて左B4, B5の末梢の圧排像を認めた. 気管支鏡検査では, B4, B5の可視範囲には異常を認めなかった. CTスキャン検査では, 心臓陰影に連なる腫瘤を認め, 縦隔腫瘍と診断された. 気管支造影所見とCTスキャン所見とから縦隔腫瘍として開胸したが, 舌区域より発生した肺腫瘍と判明し, 左上葉切除術を施行した. 術後の病理組織診断で肺芽細胞腫（Pulmonary Blastoma）と診断された. Pulmonary blastomaという名称は1952年, BarnardがEmbryoma of lungとして紹介した肺腫瘍に対し, 1961年にSpencerが1胚葉性の多分化能を有する胎児性細胞から発生する腫瘍で, 過誤腫と異なり悪性の増殖をすると発表したもので, 本邦では報告例の少ない症例である. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
肺芽細胞腫, Pulmonary Blastoma, 肺原発悪性腫瘍, Pulmonary Embryoma |
