アブストラクト（32巻1号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 食道原発悪性黒色腫の1例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 百目木公一, 能登陞, 菊池彬夫, 北島修哉, 神雅彦, 高谷彦一郎*, 貝森光大** |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 青森県立中央病院外科, **青森県立中央病院外科臨床検査部 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 32 |
| Number ： | 1 |
| Page ： | 110-114 |
| Year/Month ： | 1984 / 1 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 食道原発悪性黒色腫の1例を経験したので報告する. 患者は63歳の女性で, 嚥下困難を主訴として来院した. 食道造影でIm, Iuに10.5cmの陰影欠損を認め, 食道鏡では上門歯列より25cmの所に左後方を中心にほぼ3/4周を占める腫瘍を認め, 生検の結果は未分化癌であった. TNM分類でStageIIの食道癌と診断し, ブレオマイシン投与, X線照射を行った. 151病日に食道亜全摘, 胸骨後頸部食道胃吻合術(R2)を行った. 術中所見はIm, Iuに4×3×3cmの腫瘍を触れ, 右噴門リンパ節と肝右葉に転移を認めた. 手術標本では, 噴門部から9cm口側に4×1×1cmのポリポイド様の黒色の腫瘍を認め, 組織学的に悪性黒色腫であった. 術後の検索で他の部位に悪性黒色腫を思わせる所見は無く, Allenらの診断基準により本症を食道原発悪性黒色腫とした. 患者は術後約1ヵ月で退院し, 化学療法, 免疫療法を行っていたが, 術後7.5カ月で死亡した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 食道原発悪性黒色腫, 悪性黒色腫, 食道原発悪性腫瘍 |
