アブストラクト(32巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 14歳男児肺癌の1治験例
Subtitle :
Authors : 宇野顕, 萩原昇, 池田道昭, 大貫恭正, 菅間敬治, 山根喜男, 相良勇三
Authors(kana) :
Organization : いわき市立総合磐城共立病院胸部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 32
Number : 1
Page : 121-125
Year/Month : 1984 / 1
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 近年本邦において肺癌は激増しているが, それは成人においてであり, 小児科領域においてはまれである. 我々は14歳男児の肺癌患者に手術を施行し, 6年8ヵ月を経た現在, 再発の徴候なく経過している1例を経験したので, 本邦における小児肺癌の文献的考察を併せ報告する. 症例は左肺に3.0×3.0cmの円形陰影を有しており, 刺激性の咳漱と胸痛を主訴としていた. 1976年7月14日に左肺上葉治癒切除術を行った. 腫瘍は腺癌で, 制癌剤や放射線療法は行わなかった. 近年肺癌は激増の一途をたどっているが, それは成人においてであり, 小児科領域においては大変まれである. 我々は14歳男児の肺癌の治癒手術後6年8ヵ月を経過したが, 再発の傾向も認められず, 元気に大学生として, 学業を続けている症例を経験したので報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 小児肺癌, 肺癌治癒手術, 長期生存例
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