| Title ： |
心筋保護法の31P-NMRによる評価－心筋内エネルギーリン酸代謝の変動－ |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
横山和則, 阿部康之, 浜田幸男, 本郷忠敬, 田林晄一, 矢野光士, 近内利明, 香川謙, 堀内藤吾, 柳沢輝行*, 宮田幸比古**, 仁田新一*** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
東北大学医学部胸部外科, *東北大学医学部第二薬理, **東北大学医学部第二外科, ***東北大学医学部抗研電子医学 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
32 |
| Number ： |
2 |
| Page ： |
154-161 |
| Year/Month ： |
1984 / 2 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
31P-NMR装置を使い心筋内pH, アデノシン三リン酸（ATP）, クレアチンリン酸（CrP）, 無機リン（Pi）の変動を非侵襲的且つ連続的に測定し, 低温及び高カリウム心停止剤による心筋保護効果をエネルギー代謝面から比較検討した. 実験方法は, 家兎摘出心をランゲンドルフ灌流に組み込み, 各群6羽の3群に分けて30分間の灌流停止を行った. I群：常温（37℃）, II群:低温（15℃）, III群:低温及び東北大式心停止液使用. 結果について, I群では虚血によりpH, CrP, ATPが急速に低下しPiは上昇する傾向が見られた. 再灌流後はpH, CrP, Piは正常範囲まで回復したがATPの回復は不良であった. II群では, 虚血時のpH, CrPの低下はI群より軽度でATPも虚血－再灌流を通して有意の低下を示さなかった. III群では, II群と比較しpH, ATPの低下が更に少なく, 虚血早期のCrPの50%減少時間も約3倍延長していた. 以上の結果より, 低温は心筋保護効果が高く, 更に心停止剤の併用は付加的効果を有することがエネルギー代謝面より定量的に示された. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
31P-NMR, 心筋内pH, クレアチンリン酸, アデノシン三リン酸, 心筋保護 |
