Title : |
大動脈弓離断症の外科治療と問題点-自験5例を中心に- |
Subtitle : |
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Authors : |
田中二郎, 麻生俊英, 古森正隆, 松井完治, 川内義人, 吉利用和, 富永隆治, 神田好雄, 中野英一, 安藤廣美, 上野安孝, 木下和彦, 徳永皓一, 原田達生*, 福重淳一郎* |
Authors(kana) : |
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Organization : |
九州大学医学部心臓外科, *九州大学医学部小児科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
32 |
Number : |
2 |
Page : |
247-254 |
Year/Month : |
1984 / 2 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
Celoria&Patton分類A型3例, B型2例の大動脈弓離断症(IAA)の外科治療経験をもとにその問題点について報告した. 合併奇形として動脈管開存(PDA)が全例に, 心室中隔欠損(VSD)が3例に, 右肺動脈上行大動脈起始(Hemitruncus)と大動脈中隔欠損(A-P window)両者合併が2例に, 右鎖骨下動脈起始異常が1例に認められた. 二期的弓治術を受けた前期の2例はともに二次手術時体外循環より離脱し得ず死亡した. 後期の3例では胸骨正中切開, 表面冷却・体外循環併用超低体温, 循環停止下に大動脈弓部を再建し合併奇形を一期的に修復した. 大動脈弓部再建に動脈管を利用した2例では, ともに術後動脈管部に狭窄が起こり, 1例は再手術により救命し得たが, 1例は12ヵ月後に急死した. 上行-下行大動脈直接吻合を用いる一期的根治術を受けたB型IAA例の術後経過は極めて良好であった. これら5例の外科治療経験をもとに, 大動脈弓部再建術術式, 合併奇形に対する処置法を中心に, その問題点につき考察した. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
大動脈弓離断症, 大動脈弓部再建術, 乳幼児期開心根治術 |