アブストラクト（32巻2号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 褐色細胞腫に合併したIIIb型解離性大動脈瘤の1治験例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | タン チ タン, 渡辺真一郎, 川口章, 有光克次郎, 井町恒雄, 宮本巍* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 国立療養所愛媛病院, *兵庫医科大学胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 32 |
| Number ： | 2 |
| Page ： | 261-267 |
| Year/Month ： | 1984 / 2 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 褐色細胞腫の発作性高血圧を誘因として発症したと思われるIIIb型解離性大動脈瘤の1治験例を報告する. 症例は54歳男性で高血圧を伴って突然の頭痛, 前胸部・背部・上腹部痛で発症した. 解離性大動脈瘤を疑い, 大動脈造影によってこれを確認した. 手術待期中発作性高血圧症が頻発したため, 褐色細胞腫の合併を疑い, 精査の結果, 右腎上部に腫瘤陰影を確認した. 腫瘤摘出を施行し, 2ヵ月半後に解離性大動脈瘤に対して人工血管置換術を施行し, 良好な結果を得た. 解離性大動脈瘤に合併した褐色細胞腫の報告は少なく, 術前から診断の確定した症例の報告はなかった. 治療法については, まず, 褐色細胞腫を摘出し, IIIb型の解離性大動脈瘤については, これに対する手術適応に加えて, 褐色細胞腫が再発した時の再悪化の可能性も考え, 更に積極的に手術を行うべきと考える. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | dissecting aneurysm, pheochromocytoma, noradrenaline |
