| Title ： |
Carpentier ringを応用した三尖弁挙上転位手術によるEbstein奇形の1治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
関寿夫, 北村惣一郎, 大山朝賢, 河内寛治, 康重雄, 宮城康夫, 森田隆一, 山田義帰, 西井勤, 金烱澤 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
奈良県立医科大学第3外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
32 |
| Number ： |
3 |
| Page ： |
384-389 |
| Year/Month ： |
1984 / 3 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
高度三尖弁閉鎖不全症を呈する38歳女性のEbstein奇形に対して, Carpentier ringによる弁輪縫縮術を加えた三尖弁挙上転位術を行い良好な結果を得た. Ebstein奇形の根治的手術には, 三尖弁置換術と三尖弁挙上転位術(Hardy手術)が行われているが, 術式の選択には種々の見解があり, いまだ意見の一致をみないのが現状である. 最近, 三尖弁挙上転位術に何らかの弁輪形成術を追加することにより適応の拡大と成績の向上が得られたとする報告が内外にみられる. 我々の症例では弁輪拡大もみられ後尖は心内膜に付着したように痕跡的であり, 弁としての機能は存在しないものと考えられたことからHardyの原法による三尖弁挙上転位術のみでは三尖弁閉鎖不全症が残存すると考えた. そこでCarpentier ringを用い弁輪縫縮術を含めた挙上転位術を行い良好な結果を得た. 術後経過順調で, 臨床症状は著明に改善した. Hardyの手術にCarpentier ringを応用した報告はいまだ無く, また本法により成人におけるHardy手術が一層容易且つ確実になる例があると考えられたので報告した. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
Ebstein奇形, Hardy手術, Carpentier ring, 三尖弁閉鎖不全症, 三尖弁輪縫縮術 |
