アブストラクト(32巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸腹部大動脈瘤の外科治療―症例と術式に関する考察―
Subtitle : 症例
Authors : 稗方富蔵, 川田忠典, 長田博昭, 舟木成樹, 荒瀬一己, 野口輝彦
Authors(kana) :
Organization : 聖マリアンナ医科大学第3外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 32
Number : 3
Page : 400-407
Year/Month : 1984 / 3
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 胸腹部大動脈瘤は, その手術の技術的困難さに加え発生頻度が低いこともあり, 手術成功例はいまだ少ない. 著者はこれまでに4例を経験したが, 1例ではDeBakey法により瘤の空置と4本の腹部重要動脈分枝の血行再建に成功し, 3例では腹腔動脈起始部中枢側まで瘤を切除し, 残った拡張部分をwrappingすることにより成功し, 特にこのうちの1例ではAdamkiewicz動脈につながると思われる太い腰動脈をwrappingにより温存することができた. 全例において脊髄麻痺はみられなかった. 本邦では最近手術々式としては一時的バイパスを補助手段としたCrawford法が多く用いられている. 本論文では自験例4例について報告し, 本邦の報告例について検討するとともに各術式について考察し, 最後に脊髄麻痺について文献的考察を加えた. 胸腹部大動脈瘤の特異性とその手術の技術的困難さは次のように要約されよう. 1)胸腔と腹腔という2つの体腔にまたがっていること.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 胸腹部大動脈瘤, Wrapping法, DeBakey法, Crawford法, 脊髄麻痺
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