| Title ： |
両大血管右室起始症, 共通房室弁, 肺動脈狭窄, 心房中隔欠損, 下大静脈欠損, 左上大静脈遺残, 半奇静脈還流に対する完全右心バイパス術の1治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
松本雅彦, 三木成仁, 楠原健嗣, 上田裕一, 大北裕, 田畑隆文, 田村時緒* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
天理よろづ相談所病院心臓血管外科, *天理よろづ相談所病院小児循環器科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
32 |
| Number ： |
4 |
| Page ： |
565-569 |
| Year/Month ： |
1984 / 4 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
両大血管右室起始症, 共通房室弁, 肺動脈狭窄, 心房中隔欠損, 下大静脈及び右上大静脈欠損, 左上大静脈遺残, 半奇静脈還流の13歳女児症例に対し, 左上大静脈－肺動脈吻合による完全右心バイパス術を行った. 術後経過は良好で昇圧剤投与は不要であった. また静脈圧の上昇は来さず, 胸水, 腹水の貯留も見られなかった. 術後心臓カテーテル検査で左上大静脈平均圧12mmHg, 右肺動脈平均圧11mmHgであった. Tc99m MAAによる肺シンチグラムでは右上葉への分布がやや不良であった. 術後60日目退院し, 術後1年目の現在, 利尿剤投与を必要とせず軽度チアノーゼが残存するものの運動能力の著明な改善が得られている. 解剖学的根治手術困難なチアノーゼ性心疾患に対し, 肺血流量確保のためBlalock-Taussig手術, Glenn手術などが従来行われてきたが, 機能的根治手術としての右心バイパス術はFontanら1)の報告以来その変法も含め多数の成功例がみられ臨床的に満足すべき結果が得られている. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
完全右心バイパス術, 肺動脈径, 下大静脈欠損, 共通房室弁 |
