アブストラクト（32巻6号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 大動脈弁置換後感染性心内膜炎に対するTranslocation法の1治験 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 安倍十三夫, 小松作蔵, 数井暉久, 杉木健司, 泉山修, 田中利明 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 札幌医科大学胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 32 |
| Number ： | 6 |
| Page ： | 954-960 |
| Year/Month ： | 1984 / 6 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例 5歳時, 心室中隔欠損症兼大動脈弁閉鎖不全症(VSD+AR)の診断で, VSD閉鎖のみ行った症例に対し, 17年後, AR悪化のため, AVRを施行したが, Prosthetic valve endocarditis(PVE)を合併し, 再弁置換を行ったが, 再度PVEとなり, 再々弁置換術として, 人工弁を内蔵した人工血管を上行大動脈へ挿入し, 冠動脈再建を行い救命した症例を経験した. 再々手術は, 緊急に施行し, 大腿動静脈から脱送血を, 上行大動脈切開, 冷却心筋保護液の注入下に行った. 弁輪部及び弁下部心筋側に一部膿瘍の形成をみた. 膿瘍部を郭清し, 次いで, 26mm人工血管にOmni-Science(#25)弁を縫着し, 上行大動脈に挿入縫着した. この方法では大動脈後壁を温存し, 人工弁内蔵人工血管を上行大動脈に固定する方法で, 後壁の強化に役立つものと考える. 次いで, 自己大伏在静脈を用い, 自己大動脈壁から右及び左前下行枝バイパス術を施行, 左右冠動脈口は内側から閉鎖する手術について報告した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | Prosthetic valve endocarditis(PVE), 人工弁内蔵人工血管, Translocation法, 自家大伏在静脈A-Cバイパス法, VSD+AR |
