| Title ： |
乳児右房内粘液腫の1治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
小坂井嘉夫, 藤田毅, 内藤泰顕, 富野哲夫, 康義治, 磯部文隆, 林研二, 曲直部寿夫, 越後茂文*, 広瀬修*, 神谷哲郎*, 太田光重**, 小塚隆弘** |
| Authors（kana） ： |
|
| Organization ： |
国立循環器病センター心臓外科, *国立循環器病センター小児科, **国立循環器病センター放射線科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
32 |
| Number ： |
6 |
| Page ： |
961-964 |
| Year/Month ： |
1984 / 6 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
右房内腫瘍の手術成功例の報告は散見されるが, 乳児期手術成功例は極めてまれである. 今回, 生後2ヵ月女児の右房内腫瘍を超音波心臓検査で早期診断し, 摘出術に成功した. 病理組織学的には, 線維粘液腫であった. 本症例は, 心臓腫瘍手術成功例として最年少と考えられるので報告した. 右房内腫瘍はまれな疾患であるが, 近年, 超音波診断の発達により早期診断が容易となってきた1)～3). しかし乳児期の手術成功例は極めてまれである6)～10). 我々は生後2ヵ月に右房内腫瘍を診断し, 腫瘍摘出術に成功したので報告する. 「症例」症例：2ヵ月. 女児 主訴：チアノーゼ, 浮腫 家族歴, 既往歴：特記すべきことなし 現病歴：在胎40週で自然分娩で生まれる. 生下時体重3,450g, 1ヵ月検診時, 口唇に軽度チアノーゼと浮腫を認め, 某大学病院に入院した. 心疾患を疑われ, 当センターへ紹介された. 心エコー図で右房内腫瘤が認められたため緊急入院となった. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
右房粘液腫, 断層心エコー図, 乳児開心術, 腫瘍摘出術 |
