アブストラクト（32巻7号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 長時間体外循環の臨床経験 |
|---|---|
| Subtitle ： | 原著 |
| Authors ： | 長谷川嗣夫, 木村壮介 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 自治医科大学胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 32 |
| Number ： | 7 |
| Page ： | 977-985 |
| Year/Month ： | 1984 / 7 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 長時間の循環あるいは呼吸の補助を目的として, 灌流量の自動制御(servomatic flow regulation)機構を備えた閉鎖回路を考案した. 大容量の貯血槽を用い, 落差で貯血槽内にたまった血液量を4個のlevel detectorが感知し, 信号をrelay回路へ送る. そして信号に応じた送血回路が開き, 4個のあらかじめ手動で設定してあるpump flowの1つを選べるようになっている. 本装置を雑種成犬6頭に用いた実験では, 生体の状況に応じて静脈還流量は変化し, 同時にpump flowは適切な変動を示し, 動脈圧の変化は極めて軽度であり(1.3±0.4%), また長時間安全に循環を維持できることを認めた. 更に本装置を8例の症例に用いた. 開心術後の低心拍出量症状群4例の循環補助, 重症肺胞蛋白症2例並びに肺胞上皮癌1例の肺洗浄, paraquat中毒1例のhemoperfusionに使用し, 循環動態の面からみて開心術後の1例と, 肺洗浄並びにhemoperfusion例に満足できる結果が得られた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 自動制御, 閉鎖回路, 低心拍出量症状群, 肺洗浄, hemoperfusion |
