| Title ： |
心房電位の研究 疾患による心房内電位の相違と心電図P波 |
| Subtitle ： |
原著 |
| Authors ： |
村瀬允也, 川村光生, 佐藤浩生, 阿部稔雄, 田中稔, 野垣英逸, 竹内栄二, 弥政洋太郎, 石原智嘉* |
| Authors（kana） ： |
|
| Organization ： |
名古屋大学医学部第1外科, *名古屋掖済会病院心臓血管外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
32 |
| Number ： |
9 |
| Page ： |
1288-1292 |
| Year/Month ： |
1984 / 9 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
生理的ペースメーカー植え込み手術室に, 64症例(洞不全症候群45例, 房室ブロック19例)に73回の心房電位測定を, pacing system analyser(PSA)と心房内心電図記録(EGM)によって行った. 洞不全症候群症例の心房電位(PSA：2.2±1.3mV, EGM：2.7±1.5mV)は有意(p<0.001)に房室ブロック症例の心房電位(PSA：3.9±1.1mV, EGM：4.6±1.7mV)より低い. slew rateは房室ブロック症例で早い傾向があったが有意ではなかった. 双極による心房電位(PSA：2.6±1.5mV, EGM：3.3±1.4mV)は単極による心房電位(PSA：2.3±1.6mV, EGM：2.8±1.5mV)との間に有意差を認めず, 双極において高い傾向を示した. 各種の誘発操作によっても逆行性P波のみしか出現しない症例の心房電位は, 順行性P波の心房電位に比べて著明に低い(p<0.001). 心房内電位は標準誘導心電図のI, II, III誘導のP波電位の和と比較的良好な相関(Y=0.24+0.39X, r=0.446, p<0.01)を示した. 標準誘導心電図のP波を検索することは, 心房内心房電位をある程度予測できるので, 使用ヂエネレーター, ペーシングモードの選択に有用である. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
心房電位, 洞不全症候群, 房室ブロック, 単極と双極, 心電図P波電位 |
