| Title ： |
動脈管開存症, 心室中隔欠損症・肺動脈分枝狭窄症及びDiscrete型大動脈弁下部狭窄症を伴った先天性風疹症候群の1例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
佐野俊二, 横田祥夫, 節家直巳, 槇野征一郎*, 吉川栄治*, 村口和彦** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
兵庫県立尼崎病院心臓センター外科部, *兵庫県立尼崎病院心臓センター小児部, **大阪市立大学医学部第2外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
32 |
| Number ： |
9 |
| Page ： |
1394-1399 |
| Year/Month ： |
1984 / 9 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
動脈管開存症, 心室中隔欠損症, 肺動脈分枝狭窄症及びDiscrete型大動脈弁下部狭窄症(Kelly分類I型)を伴った先天性風疹症候群の1例を経験した. 症例は6歳女児であり, 母親が妊娠初期に風疹に罹患した. 術前の心臓カテーテル検査ではVSDは自然に閉鎖していたが, PDAと圧差35mmHgのAS, 及び圧差32～49mmHgのbranch PSを認めた. 心エコー図検査ではMモード心エコー図にて大動脈弁の収縮早期半閉鎖, 弁離開の減少と粗い大動脈弁振動の特徴的所見を呈した. また断層心エコー図では大動脈弁直下にKelly分類I型の膜様隆起物を認めた. 手術時, 大動脈弁に一部接続して直下に輪状の膜様狭窄物を認めこれを切除した. 一方branch PSに対してはDacron patchによる狭窄部解除を行った. 従来大動脈弁狭窄症と診断されている症例のなかにも弁下部狭窄が含まれていると思われ, 今後このような症例に対して心臓超音波法による詳細な検討が有用であると思われた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
Discrete型大動脈弁下部狭窄症, 肺動脈分枝狭窄症, 先天性風疹症候群, 心エコー図 |
