| Title ： |
脳梗塞発症直後の再弁置換によるProsthetic Valve Endocarditis(PVE)の1治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
安藤太三, 川副浩平, 江郷洋一, 小坂井嘉夫, 小原邦義, 鬼頭義次, 内藤泰顕, 藤田毅 |
| Authors（kana） ： |
|
| Organization ： |
国立循環器病センター心臓外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
32 |
| Number ： |
9 |
| Page ： |
1406-1411 |
| Year/Month ： |
1984 / 9 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
人工弁置換術後の感染性心内膜炎(PVE)に合併する塞栓症の頻度は高く, 且つ重篤なことが多い. 最近著者らはAVR施行後PVEとなった36歳の男性で, 脳梗塞を起こした当日にBarbiturate療法を行いつつ再弁置換術を施行し, 術後重篤な脳障害は発生せず良好な経過をとった症例を経験したので報告した. 本症例はPVEの診断が早期になされ, 脳梗塞の再発あるいは感染巣の拡大を防止するため, 早期再弁置換術を行って救命し得た症例である. 脳梗塞発症直後に開心術が施行されて術後重篤な脳障害は出現しなかったが, これは手術が脳浮腫を起こしてくる以前に施行されたことと, 脳保護のために行ったBarbiturate療法が有効であったためと思われた. 人工弁置換術後の感染性心内膜炎Prosthetic Valve Endocarditis(PVE)は診断が必ずしも容易でなく, 治療方針の決定も難しい場合が多い. しかも人工弁機能不全, 塞栓症また感染巣の拡大などの重篤な合併症を起こすことも少なからず経験される. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
PVE, Vegetation, 脳梗塞, 再弁置換術, Barbiturate療法 |
