アブストラクト(32巻11号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : Rendu-Osler-Weber病に伴った両側性多発性肺動静脈瘻の1治験例
Subtitle : 症例
Authors : 藤原敏典, 壷井英敏, 丹山桂, 宮下洋, 江里健輔, 毛利平
Authors(kana) :
Organization : 山口大学医学部第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 32
Number : 11
Page : 2027-2030
Year/Month : 1984 / 11
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 両側性多発性肺動静脈瘻は, 比較的まれな疾患であり, その手術報告も少ない. 我々は最近Rendu-Osler-Weber病に伴った本症の1例を経験したので報告する. 患者は, 意識消失発作, 難聴を主訴とした42歳の男性で, 左下葉と右下葉に肺動静脈瘻を有していた. そのため一期的に両側開胸を行い, 左下葉切除と右S7及び8の区域切除を施行した. 術後1年を経た現在, 肺動静脈瘻の再発はみられていない. 肺動静脈瘻は比較的まれな疾患であり, なかでも両側性多発性肺動静脈瘻は少ない. 最近我々はRendu-Osler-Weber disease(hereditary hemorrhagic telangiectasia, 遺伝性末梢血管拡張症, 以下Osler病と略す)に合併した両側性多発性肺動静脈瘻に対し両側開胸により一期的に手術を施行し良好な結果を得たので報告する. 「症例」患者は42歳の男性, 漁夫であり, 一過性意識消失及び難聴を主訴として来院した. 家族歴として, 父親が口唇部の末梢血管拡張をもつ. 既往歴に特記すべきことはない.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 肺動静脈瘻, Rendu-Osler-Weber disease
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