| Title ： |
左冠動脈主幹部病変に対するACバイパス術の経験 |
| Subtitle ： |
原著 |
| Authors ： |
鬼頭義次*, 小原邦義, 小坂井嘉夫*, 藤井尚文*, 平盛勝彦**, 斉藤宗靖**, 土師一夫**, 藤田毅, 曲直部寿夫 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
国立循環器病センター心臓外科, **国立循環器病センター内科, *愛媛県立中央病院心臓血管外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
32 |
| Number ： |
12 |
| Page ： |
2095-2100 |
| Year/Month ： |
1984 / 12 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
ACバイパス術を施行した214例中左冠動脈主幹部(LMCA)に50%以上の狭窄病変を有する46例を対象とした. LMCA病変46例中60歳以上の高齢者は20例(43%), 不安定狭心症あるいは急性心筋梗塞合併は11例(24%), LMCAの90%以上の強度狭窄は22例(48%), そのうち4例は完全閉塞, 3枝病変合併23例(50%), EF 0.4以下の心機能不良例は8例(17%)であった. ACバイパス術における危険因子について検討を加えると, 術前の狭心症の程度, あるいは急性心筋梗塞の合併, 術前心機能, 手術時年齢, ACバイパス本数などに手術成績と密接な関係は有していなかった. 他の冠動脈病変の合併, すなわち末梢の冠動脈病変の程度及びLMCA狭窄の程度が手術の危険因子として重要と思われた. 従って, LMCAに90%以上の狭窄を有し, 他の冠動脈に有意の狭窄を有する, いわゆる3枝病変合併例ではIABPの予防的適応及び手術中の心筋保護などに留意することが重要と思われた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
ACバイパス, 左冠動脈主幹部病変, 虚血性心疾患 |
