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ACバイパス術101例を対象としTreadmill運動負荷テストによるACバイパス術の効果を冠動脈造影所見と対比し検討した. 対象症例をバイパス術の完成度により完全バイパス群(I群), 不完全バイパス群(II群), グラフト閉塞群(III群), 更に心筋梗塞非合併群(A群), 心筋梗塞合併群(B群)と分類した. Treadmill運動負荷テストによる狭心痛の有無についてみると術前は全例, 術後はIA群0%, IB群4%, IIA群12%, IIB群17%III群33%に狭心痛を認めた. 心電図変化についてみると術前は全例, 術後IA群30%, IB群15%, IIA群40%, IIB群39%, III群59%に有意のST, T変化を認めた. なお, 狭心痛を認めた症例は全例有意のST, T変化を示していた. 術後遠隔期における運動耐用能(到達Stage)についてみるとIA群6.2±1.5, IB群6.1±1.4, IIA群5.1±2.0, IIB群4.8±1.5, III群3.8±22でI群に比較しII群, II群に比しIII群が運動耐用能は低値の傾向を認めた. Ellestadの目標心拍数に対する最大心拍数はIA群86.0±9.4%, IB群81.1±8.0%, IIA群72.9±9.8%, IIB群76.2±10.6%, III群77.0±14.7%でIA群が他群に比較し高値の傾向を認めた. maximal double product(HR×mmHg×min-1×10-3)はIA群28.8±4.7, IB群25.2±6.1, IIA群20.3±7.0, IIB群21.0±4.5, III群は25.9±5.4であった. 結論：IA, IB群はIIA, IIB群よりIIA, IIB群はIII群より各々Treadmill運動負荷テストによる改善は著明である傾向を示していた. |
