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EPTFE人工血管を用いた上行大動脈－肺動脈短絡術において, 至適人工血管径選択の一手段とする目的で短絡流量規定因子を選択し重回帰分析を用いて短絡流量を予測する回帰式を求めた. 対象はファロー四徴症14例, 単心室4例などの肺血流減少性チアノーゼ性心疾患24例で, 流量計測は閉胸当に電磁流量計により行った. 用いた人工血管径は3mm 1例, 4mm 5例, 5mm 11例, 6mm 7例. 短絡流量規定因子として人工血管径(D), 年齢(M), 体重(BW), 体表面積(BSA), ヘマトクリット値(Ht), ヘモグロビン量(Hb), 動脈血酸素飽和度(Sat), 動脈血酸素含有量(O2ct), 吻合肺動脈径(PA), 上行大動脈径(Ao)を選び検討を加えた. 重回帰分析を適用し変数減少法及び変数減増法により得られた回帰式は, 短絡流量(L/min)=0.9862+0.1566×〔BW(kg)〕-0.02076×〔M(月))-0.03882×〔Sat(%)〕+0.06383×〔｛D(mm)｝2〕+0.003280×〔｛PA(mm)｝2/BSA(m2)〕(r=0.83). 次に同じ手法を用い求めた体重当たりの短絡量(ml/min/kg)の回帰式は, 短絡流量(ml/min/kg)=137.1+5.634×〔PA(mm)/BSA(m2)〕-2.656×〔Sat(%)〕+4.154×〔｛D(mm)｝2〕-0.3963×〔M(月)〕(r=0.87)であった. |
