| Title ： |
12ヵ月未満乳児に対する緊急心臓血管手術101例の経験 |
| Subtitle ： |
原著 |
| Authors ： |
高梨吉則, 今井康晴, 中江世明, 石原茂樹, 高見沢邦武*, 中沢誠*, 高尾篤良*, 高田勝美**, 白井希明**, 藤田昌雄** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
東京女子医科大学心研外科, *東京女子医科大学小児科, **東京女子医科大学麻酔科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
33 |
| Number ： |
1 |
| Page ： |
78-84 |
| Year/Month ： |
1985 / 1 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
1978年1月から1982年12月までの5年間に12ヵ月未満乳児心臓血管手術を228例経験した. その44%に当たる101例が緊急手術であった. 28日以内の症例は101例の32%に当たる32例で, 開心術6例(手術死亡4例)非開心術26例(手術死亡11例)で, 手術死亡率は47%であった. 3ヵ月未満症例は43%に当たる44例で, 開心術12例(手術死亡8例), 非開心術32例(手術死亡9例)で, 手術死亡率は39%であった. 12ヵ月未満症例は25%に当たる25例で, 開心術12例(手術死亡7例), 非開心術13例(手術死亡0)で, 手術死亡率は28%であった. 同期間の12ヵ月未満で緊急手術以外の症例は127例(手術死亡14例)で, 手術死亡率は11%であった. 疾患別では総肺静脈還流異常症13例(手術死亡8例)と開心術症例では最も多かった. 手術成績はいまだ満足すべき状態でないが, 早期診断, 診断技術の向上, 麻酔及び術中管理の進歩は徐々に緊急手術の成績を好転させている. 12ヵ月未満, 特に28日未満の新生児では術前状態が手術成績に深く関係があり, 侵襲の少ない診断方法による早期診断と, 術前状態の悪化しない時期の手術が肝要と考えた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
乳児緊急心臓血管手術, 乳児開心術, 乳児非開心術, 12ヵ月未満緊急手術, 乳児先天性心疾患 |
