アブストラクト（33巻1号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 単心室症に対するmodified Fontan手術 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 小熊文昭, 宮村治男, 山口明, 土田昌一, 江口昭治, 松川哲之助* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 新潟大学医学部第2外科, *山梨医科大学第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 33 |
| Number ： | 1 |
| Page ： | 114-125 |
| Year/Month ： | 1985 / 1 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 教室では, III-B-solitus型単心室とIII-A-solitus型単心室の2症例に, 右側房室弁弁尖縫合閉鎖と右心耳－肺動脈直接吻合によるmodified Fontan手術を施行し, 好結果を得た. 三尖弁閉鎖症におけるFontan手術の成績は極めて良好で, 適応条件を満たす症例では安全で有効な手術であると考えられているが, 2個の房室弁を有する単心室症に対するFontan手術では, 右側房室弁の閉鎖を要し, 他の合併奇形も多いことから, 正確な術前診断とそれに基づく詳細な手術術式の検討が不可欠である. 手術の適応基準, 術後の心機能, 遠隔期における合併症など未知の点も多いが, 単心室の自然歴, 姑息手術の効果, 心室中隔形成術の危険率を考慮すると, modified Fontan手術は, 単心室症に対する機能的根治手術として第一に選択されてよい術式であると考えられる. 単心室症は, 先天性心奇形の1.5～3%を占め1)2), 長い間, 根治手術は不能であると考えられてきた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 単心室症, Fontan手術 |
