| Title ： |
Ebstein奇形を合併したB型WPW症候群に対する心外膜アプローチ法によるケント束切断の1治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
山口明満, 北村信夫, 大滝正己, 沢谷修, 美濃地忠彦, 田村栄稔, 跡部正明, 河村剛史* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
国立大阪病院心臓血管外科, *東京女子医大胸部外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
33 |
| Number ： |
2 |
| Page ： |
260-264 |
| Year/Month ： |
1985 / 2 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
我々は, 頻脈発作を主訴とする24歳女性のWPW症候群B型に対して, ケント束切断術を施行した. 症例はEbstein奇形と軽度三尖弁閉鎖不全症を合併しており, 発作性心房細動による頻脈発作を頻回に起こし, 内科的治療にも抵抗した. Ebstein奇形そのものの手術適応はなかったが, WPW症候群がB型であり, 心表面マッピングにより右室横隔面にケント束の存在が確認できたので, 心外膜アプローチのみで, 人工心肺を使用せずケント束切断を施行し得た. WPW症候群に対するケント(Kent)束切断術は, 手術手技的には確立された感がある. 通常行われている手術術式は, 人工心肺使用下での房室弁輪直上の心房筋を輪状切開する心内膜アプローチ法であるが, ケント束の存在部位によっては心外膜アプローチ法にてもケント束の切断は可能と思われる. 我々は最近, 頻脈発作を主訴とするEbstein奇形及び軽度三尖弁閉鎖不全症を合併したWPW症候群B型に対し, 人工心肺を使用せず心外膜側よりケント束切断を試み良好な結果を得たので文献的考察を加えて報告する. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
WPW症候群, Ebstein奇形, pseudo-VT, 心表面マッピング, 心外膜アプローチ法 |
