アブストラクト（33巻3号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 解離性大動脈瘤に対するThromboexclusion法の検討 ―一時的末梢側バルーン閉塞同時併施法の意義― |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 島本光臣, 篠崎拓, 高橋憲太郎, 山崎文郎, 河原崎茂孝, 秋山文弥 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 市立静岡病院胸部心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 33 |
| Number ： | 3 |
| Page ： | 379-385 |
| Year/Month ： | 1985 / 3 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 解離性大動脈瘤破裂(DeBakey IIIb)の1例に対し, 腕頭動脈―左総頸動脈間に1本のpermanent aortic clampを設置し, 腕頭動脈, 左総頸動脈, 左鎖骨下動脈, 腹部大動脈にextraanatomical bypassを行い, flow reversalによるthromboexclusionを計ったが, 術後1ヵ月目に再破裂を来し, CT像では瘤内には血栓形成を認めなかった. これに対し瘤真腔内バルーン閉塞を7日間行い, 急速な瘤内血栓形成を認め, 良好な結果を得た. 術後4ヵ月の大動脈造影では, 弓部, 下行大動脈ではAdamkiewiczを残し, 完全に閉塞した. 他のDeBakey III型の2例にpermanent aortic clamp 1本と一時的末梢側バルーン閉塞同時併施(5日, 3日)し, 術後1週目のCTと術後1ヵ月の大動脈造影にて瘤内血栓形成を認めた. 1本のpermanent aortic clampと一時的末梢側バルーン閉塞同時併施法は可能性の多いthromboexclusion法と考えられる. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 一時的末梢側閉塞, thromboexclusion, 解離性大動脈瘤, permanent aortic clamp, バルーン閉塞 |
