| Title ： |
大動脈弁閉鎖不全症の代用弁置換後遠隔期における左室ポンプ機能 |
| Subtitle ： |
原著 |
| Authors ： |
林純一, 大谷信一, 吉村孝夫, 福田純一, 寺島雅範, 江口昭治, 松川哲之助*, 坂下勲** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
新潟大学医学部第2外科, *山梨医大第2外科, **立川綜合病院 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
33 |
| Number ： |
4 |
| Page ： |
485-490 |
| Year/Month ： |
1985 / 4 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
AVRを施行したAR10例について, 術後平均22ヵ月でカテーテル法による心機能検索を行い, 安静時左室ポンプ機能の術前後における変動及び動的負荷時の左室の応答性を検討し, 以下の結論を得た. (1)安静時左室機能の術前後の変動. LVEDPは術前16.8±6.9mmHgより遠隔期は10.1±2.6mmHg(p<0.1)と低下傾向があり, 心係数は術前4.01±0.97l/min/m2より遠隔期は3.61±0.51l/min/m2(N.S.)と変動しなかった. シネアンキオより求めたLVESVIは術前80.7±29.7ml/m2より遠隔期28.1±9.0ml/m2(p<0.001), LVEDVIは術前179.0±46.2ml/m2より遠隔期80.7±19.4ml/m2(p<0.001), LVEFは術前56.1±6.2%から遠隔期65.4±6.2%(p<0.02)へと有意に改善し, 全体としては正常範囲となった. (2)個々の症例をみると, 10例中5例で安静時左室ポンプ機能の指標は正常範囲に回復せず, 殊に術前LVEDVIが200ml/m2以上の症例では, 容積・駆出率の改善性は低下していた. (3)術後遠隔期動的負荷によりSIは48.5±5.3ml/m2より55.0±6.6ml/m2(p<0.02)へと増加したが, LVEDPも11.8±2.2mmHgより22.9±7.7mmHg(p<0.001)へと上昇した. これは動的負荷時の左室機能異常を示したと考える. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
大動脈弁閉鎖不全症, 大動脈弁置換術, 左室ポンプ機能, 動的負荷試験 |
