アブストラクト（33巻4号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 外傷性三尖弁閉鎖不全症の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 桑原正知*, 畑隆登 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 国立岩国病院心臓血管外科, *国立循環器病センター心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 33 |
| Number ： | 4 |
| Page ： | 506-510 |
| Year/Month ： | 1985 / 4 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 非穿通性胸部外傷による三尖弁閉鎖不全症の1例を経験した. 症例は41歳, 男性で21年前に列車事故にて胸部打撲の既往があり, 右心不全症状著明のため来院した. 心胸郭比60%, 完全右脚ブロックを認め超音波心断層法にて三尖弁前尖の右房への逸脱を認め前尖腱索断裂と診断した. 心臓カテーテル検査にて右房V波の著明な増高を認め右室造影で三尖弁逆流を証明した. 術式は弁尖の変化が高度でありIonescu-Shiley弁にて弁置換を施行した. 本邦報告例8例を示し文献的検討を加えた. 交通事故や労働災害の増加に伴い, 非穿通性胸部外傷は急増しているが, それによる孤立性三尖弁閉鎖不全の手術治験例の報告は少ない. 我々は21年前の列車事故による三尖弁閉鎖不全の1手術例を経験したので本邦報告例の集計と合わせて報告する. 「症例」症例：41歳, 男性 主訴：運動時動悸, 息切れ 既往歴：17年前より精神分裂症 家族歴：特記すべきことなし 現病歴：21年前, 列車にはねられ3日間意識不明となった. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 非穿通性胸部外傷, 三尖弁閉鎖不全, 三尖弁置換, Ionescu-Shiley弁, 右心不全 |
