アブストラクト（33巻6号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 術中超音波断層法による冠状動脈の検索 ―術中冠状動脈超音波断層法― |
|---|---|
| Subtitle ： | 原著 |
| Authors ： | 小西敏雄, 布施勝生, 幕内晴朗, 細田泰之 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 虎の門病院循環器センター外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 33 |
| Number ： | 6 |
| Page ： | 854-859 |
| Year/Month ： | 1985 / 6 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | ACバイパス手術中, 心表面に直接超音波プローブを接触させて冠状動脈の超音波断層法による検索を11症例に行った. 使用した装置ではBio-dynamics社製のSurgiscanで, プローブはやはり同社製のSurgiprobeを使用した. このプローブは術中検索専用に開発され12MHzの高周波数を使用しているため, 得られた画像は極めて精密であった. 左冠状動脈及び右冠状動脈は中枢側から外径0.5mm程度の末梢側まで明瞭な断層像として観察できた. 病変部分はその形状, 狭窄度, 硬化度が判読でき, 冠状動脈とグラフトの吻合部も明瞭に描出された. これらの経験から, 深部にある冠状動脈の位置の確認, 適切なバイパス吻合部の検索, 吻合部の状態の判定などへの応用が可能と思われた. 更に, 術中冠状動脈バルーン拡張術の操作にも利用し得るものであると期待された. 本法は冠状動脈外科手術に今後有力な補助手段となるものと考えられた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 超音波断層法, 冠状動脈, 冠状動脈外科手術, ACバイパス術, 術中超音波法 |
