アブストラクト（33巻6号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 動脈管開存症結紮術後仮性大動脈瘤の1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 木谷正樹, 斉藤裕, 佐藤日出夫, 能登佐 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 石川県立中央病院胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 33 |
| Number ： | 6 |
| Page ： | 938-941 |
| Year/Month ： | 1985 / 6 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 肺高血圧症(PH)を伴う動脈管開存症(PDA)に対して結紮術を行った小児で術後感染を契機として仮性動脈瘤を生じた症例を経験した. 初回手術の5年後に再手術を行い, PDAの切離縫合と下行大動脈への人工血管移植により良好な結果が得られた. PDAに対する手術法としては結紮法と切離法の2つがあるが, いずれの方法によっても術後感染が加わった場合, 仮性動脈瘤形成の可能性は否定できない. PHを伴わない小児のPDAでは結紮法で十分であるが, 高度のPHを伴う場合には慎重に切離法を行い, 術後の感染に厳重な注意を払う必要がある. 動脈管開存症(PDA)に対する手術後にまれではあるが感染などを契機として動脈瘤を生ずることがある. 我々は最近小児の肺高血圧症を伴うPDAの症例に対して三重結紮術を行った後5年目にPDAの再開通とそれに併発した一部石灰化を伴う仮性動脈瘤の1例を経験し, 再手術を行い治癒させることができたので報告する. 「症例」症例：○田○美, 11歳♀, 21kg |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 動脈管開存症結紮術, 術後仮性動脈瘤, 術後感染, 肺高血圧症 |
