アブストラクト（33巻8号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 縦隔原発のnon-seminomatous germ cell tumorの治療法の検討 |
|---|---|
| Subtitle ： | 原著 |
| Authors ： | 三宅正幸, 伊藤元彦, 瀧俊彦, 光岡明夫, 田村康一, 和田洋巳, 人見滋樹 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 京都大学結核胸部疾患研究所胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 33 |
| Number ： | 8 |
| Page ： | 1142-1148 |
| Year/Month ： | 1985 / 8 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 縦隔原発のnon-seminomatous germ cell tumorは, 縦隔腫瘍の中の, およそ2%を占めるに過ぎないが, 極めて悪性度の高い腫瘍である. しかし, CDDPの登場以来, その治療法は, 画期的な進歩をとげてきた. それにもかかわらず, いまだ平均生存期間は14ヵ月で, これはgerm cell tumorの大半を占める精巣原発の治療成績に遠く及ばない. 著者らは, 自験例6例, 及び文献的考察により, 基本的治療法として次のような結論を得た. 1. 最初に行うべき治療は, 手術ではなく, CDDPを含む化学療法である. 2. AFP, HCGなどの腫瘍マーカーが陽性であるならば, これらマーカーは, 治療効果の判定に非常に有効である. 3. 化学療法の最大有効時に, adjuvant surgeryを行う. 4. 切除腫瘍に悪性組織が残存している時には, 引き続き, 化学療法を行う. 以上のような基本方針をとれば, まだまだ予後の改善が得られるものと考える. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | Mediastinal germ cell tumor, CDDP, AFP, HCG, Adjuvant surgery |
