| Title ： |
心室中隔欠損症兼大動脈弁閉鎖不全症に対する弁形成術後再手術症例の検討 |
| Subtitle ： |
原著 |
| Authors ： |
大北裕, 三木成仁, 楠原健嗣, 上田裕一, 田畑隆文, 米田正始, 田村時緒*, 松本雅彦**, 龍田憲和***, 鯉江久昭**** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
天理よろづ相談所病院心臓血管外科, *天理よろづ相談所病院小児循環器科, **京都大学医学部心臓血管外科, ***大津赤十字病院心臓血管外科, ****弘前大学医学部第1外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
33 |
| Number ： |
8 |
| Page ： |
1169-1172 |
| Year/Month ： |
1985 / 8 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
心室中隔欠損症兼大動脈弁閉鎖不全症における大動脈弁形成術後, 遺残逆流増悪のために再手術を5例に行った. 再手術時の年齢は平均22歳で, 初回手術から再手術までの期間は平均6年10ヵ月であった. 再手術時には, いずれも弁尖が断裂, 穿孔しており, そのうえ1例は巨大なバルサルバ洞偽性動脈瘤を形成していた. これらに対し3例に再弁形成術及び心膜修復術, 2例に大動脈弁置換術を行ったが, 前者では完全に逆流を消失させ得なかった. 再弁手術を要する症例の発生を避けるためには, 大動脈弁変形, 逆流が生じる以前に心室中隔欠損閉鎖を行うことが理想であるが, 一度逆流が発生した症例に対して弁形成術を行う場合, その成否は形成を行う弁尖の交連部辺縁の性状如何によるところが大きく, 軽度の逆流を残す症例の存在は避けることができず, 遺残逆流の推移は重大な関心事である. 一方, 成人期に達した中等度以上の大動脈弁閉鎖不全症には弁形成術よりも弁置換術が推奨される. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
大動脈弁閉鎖不全症, 心室中隔欠損症, 大動脈弁形成術, 大動脈弁置換術, 再開心術 |
