アブストラクト(33巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 心臓手術後の頻拍性不整脈のペーシング治療
Subtitle : 原著
Authors : 古瀬彰, 小塚裕, 浅野献一
Authors(kana) :
Organization : 東京大学医学部胸部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 33
Number : 10
Page : 1910-1916
Year/Month : 1985 / 10
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 心臓手術後早期に発生した頻拍性不整脈45例を対象として行ったペーシング療法について述べ, 幾つかの新しいペーシング手法を報告した. ペーシング方法としては, (1)リエントリー遮断を目的とした高頻度心房ペーシング(心房粗動, 上室頻拍), (2)心房細動誘発を目的とした高頻度心房ペーシング(心房粗動), (3)生理的2:1房室ブロック誘発を目的とした高頻度心房ペーシング(心房頻拍), (4)生理的4:1房室ブロック誘発を目的とした高頻度心房ペーシング(心房粗動), (5)オーバードライブ抑制を目的としたペーシング(心房期外収縮, 心室期外収縮, 心室頻拍), (6)心房寄与回復を目的とした心房ペーシング(房室頻拍), (7)異所性自動心拍の発現抑制を目的としたペーシング(心室副収縮)を施行し, 大多数の症例において頻拍性不整脈を制御することができた. ペーシングによる頻拍抑制は迅速であり, また副作用が少ないため, 心臓手術後の症例では抗不整脈剤の使用に先立ってその応用を考慮すべき方法であると考えられる.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 頻拍性不整脈, ペーシング
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