アブストラクト（33巻10号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | Thromboexclusion後, 播種性血管内凝固障害(DIC)を発症したDeBakey IIIb型解離性大動脈瘤の1症例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 石部良平, 森下靖雄, 豊平均, 西元寺秀明, 田畑富士男, 平明 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 鹿児島大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 33 |
| Number ： | 10 |
| Page ： | 1996-1999 |
| Year/Month ： | 1985 / 10 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | DeBakey IIIb型解離性大動脈瘤の57歳男性に上行大動脈－腹部大動脈extraanatomic bypassと, 左鎖骨下動脈末梢側での大動脈遮断によるthromboexclusion法施行後, 5ヵ月目に出血傾向が出現した. プロトロンビン時間, 及び活性化部分トロンボプラスチン時間の延長, 血小板, 及びフィブリノーゲンの減少, fibrin/fibrinogen degradation productsの増加, 及び赤血球沈降速度値の遅延をみたため, 播種性血管内凝固障害(以下DIC)と診断した. 直ちにgabexate mesilateと新鮮凍結血漿併用下に, ヘパリン療法を開始した. 3日後には各種検査値, 及び出血傾向の改善がみられ, 14日目に軽快退院した. 解離性大動脈瘤に対するthromboexclusion施行後のDICは今のところその報告はみられないが, 看過できない合併症の1つであり, 本術式採用に当たっては, 常に念頭におくべきであろう. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | DeBakey IIIb型解離性大動脈瘤, thromboexclusion, 播種性血管内凝固障害 |
