| Title ： |
Fallot四徴症根治術後にみられたfloppy aortic valveの1手術例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
斉藤幸人, 増田与, 梅本真三夫, 田中一穂, 野々山明, 香川輝正 |
| Authors（kana） ： |
|
| Organization ： |
関西医科大学胸部外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
33 |
| Number ： |
10 |
| Page ： |
2000-2003 |
| Year/Month ： |
1985 / 10 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
症例は18歳女子高校生で, 生後8ヵ月目にFallot四徴症にてBrock手術を受け, 次いで6歳の時に根治術を受けた. 根治術の際, 大動脈弁無冠尖をメスで損傷したためその部を直接縫合し修復し得た. しかし, 術後2年目に損傷した無冠尖の再穿孔を来し, 再度直接縫合閉鎖した. その後は順調に経過していたが更に2年目に心不全症状を来し再入院した. 血管造影を行うとSellers III度のAR及びresidual VSDを認め1983年10月に4回目の開心術を行いVSDの閉鎖, 並びにAVRを行った. 術中所見では, 前回修復した無冠動脈尖には穿孔は認められなかった. 切除弁の組織像では特異的な炎症性変化や石灰化は認められず弁全体に硝子化と粘液変性が著明にみられAlcian blue染色では酸性ムコ多糖類の著しい沈着がみられfloppy aonic valveによるARと診断した. 弁尖の粘液変性によるfloppy aortic valveは拡張期に大動脈弁が左室側にprolapseすることにより大動脈弁閉鎖不全を引き起こすものである. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
Floppy aortic valve, 大動脈弁閉鎖不全症, 人工弁置換術, Fallot四徴症 |
