アブストラクト(33巻11号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : St. Jude Medical弁を用いたBentall手術によるAnnulo-aortic Ectasiaの2治験例
Subtitle : 症例
Authors : 北村信三, 宮本晃, 梅田正五, 川野幸志, 進藤正二, 瀬在幸安
Authors(kana) :
Organization : 日本大学医学部第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 33
Number : 11
Page : 2146-2150
Year/Month : 1985 / 11
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : Bentall手術はAnnulo-aortic ectasiaに対する術式として確立されており, そのcomposite graftとして現在のところtilting disc弁が最も多く用いられている. しかしながら血行動態的に優れているSJM弁による本術式の誌上報告は本邦ではまだない. 著者らはAnnulo-aortic ectasiaの2例に対しSJM弁を用いたBentall手術を経験したので文献的考察を加えて報告する. SJM弁を用いることにより得られる利点は血行動態上だけでなく, 心筋保護法及び冠動脈の吻合法が容易になり, 更に大動脈弁上部狭窄による弁機能不全が惹起されにくいと考えている. 著者らの経験した2例は現在までのところ完全に社会復帰しているが, 本症における動脈瘤病変が今後の遠隔期において末梢側に発症する可能性があり, また僧帽弁閉鎖不全症を合併してくることも考えられるので, 今後とも厳重なる経過観察を要するものと思われる.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : Bentall手術, SJM弁, Annulo-aortic ectasia
このページの一番上へ