アブストラクト(33巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 先天性心尖部左心室瘤の1治験例
Subtitle : 症例
Authors : 臼井典彦, 三木成仁*, 楠原健嗣*, 上田裕一*, 竹内一秀**, 小林庸次***
Authors(kana) :
Organization : 大阪市立大学医学部第2外科, *天理よろづ相談所病院心臓血管外科, **大阪市立大学医学部第1内科, ***大阪市立小児保健センター病理
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 33
Number : 12
Page : 2235-2238
Year/Month : 1985 / 12
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 冠状動脈に異常のない先天性と思われる16歳男子の心尖部左心室瘤を経験したので報告した. 本例は心電図上異常Q波(II, III, aVF, V4, V5, V6)を呈する以外は無症状であり, 各心内圧は正常であった. 将来の心負荷の増大を考え, 外科手術の対象とした. 組織所見からみて近い将来に破裂, ひいては突然死することも十分に予想される症例であった. 本邦における先天性左心室瘤手術例としては調べ得た限り3例目の報告である. 動脈硬化性病変の増加につれ, 心筋梗塞合併症としての左心室瘤の手術症例は一般化してきたが, 若年者にみられる左心室瘤はまれである. 今回, 心電図上異常Q波を主訴とした16歳男児において, 冠状動脈病変のない左心室瘤を経験し, 手術的に切除したので若干の文献的考察を加えて報告する. 「症例」症例:16歳, 男, 高校生 主訴:心電図上異常Q波 既往歴:特記すべきものなし 家族歴:父がC.C.M.にてペースメーカー装着中 現病歴:生来健康であったが, 高校入学時の健康診断にて異常Q波を指摘され来院した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 先天性, 左心室瘤
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