| Title ： |
解離性大動脈瘤におけるre-entryの有無とその運命 ―特異な経過の3症例を中心に― |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
土田弘毅, 島津和彦, 筒井達夫, 丁栄市, 橋本明政* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
西新井病院循環器センター, *東京女子医大心研外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
33 |
| Number ： |
12 |
| Page ： |
2249-2259 |
| Year/Month ： |
1985 / 12 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
解離性大動脈瘤におけるre-entryの有無と解離腔の推移に関して特異な経過を示した3症例を提示する. 症例1は心不全症状から心タンポナーデ, ショックとなり1000mlの血性滲出液を排液しpneumopericardiographyにより上行大動脈瘤の破裂と診断. 大動脈造影でre-entryを有さないDeBakey II型解離性大動脈瘤と判明し手術治癒せしめた. 症例2はentry部4cmを残し解離腔の器質化血栓線維化による自然治癒機転を認めたDeBakey I型解離の手術治験例, 症例3はDeBakey III型解離entry閉鎖胸部下行大動脈グラフト置換術後遠隔期に遺残解離腔が拡大. 上腹部大動脈グラフト置換術, 腹腔動脈, 右腎動脈再建術を施行したが術後2日目に腎不全, 全腹部臓器壊死で死亡した. 腹部大動脈主要分枝にまで解離が及んでいる場合分枝再建の適応は現時点では分枝虚血症状の有する症例, 腎血管性高血圧例, 腹部大動脈の著しい瘤化を示す症例に限定すべきであると考えられた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
解離性大動脈瘤, 遺残解離腔, 心タンポナーデ, pneumopericardiography |
