| Title ： |
人工血液（Perfluorochemicals）による冠灌流法の心筋保護効果－冷却希釈血液との比較実験－ |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
石丸新, 平山哲三, 内野敬, 箱島明, 日野宏, 山田充, 小池荘介, 古川欽一, 高橋雅俊, 吉浜勲* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
東京医科大学外科, *東京医科大学第1病理 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
34 |
| Number ： |
1 |
| Page ： |
62-68 |
| Year/Month ： |
1986 / 1 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
停止阻血心に対するPerfluorochemicals（Fluosol-DA）による間歌羽冠同流法の心筋保護効果と問題点につき, 希釈血液を対照として実験的検討を加えた. 冷却高カリウム希釈血液（4℃, Ht. 15%, K＋25mEq/1）の冠灌流では, 心筋温20～25℃の中等度冷却群にて120分間阻血後の左室仕事量及び心筋の組織学的所見は良好であったが, 5～10℃の冷却群では不良であった. 一方, 冷却高カリウムFluosol-DA（4℃, K＋25mEq/L）の冠灌流では, 心筋温20～25℃及び5～10℃の両群において心筋保護効果は良好であり, 特に心筋温10℃以下の実験群では血流遮断解除後の心拍動再開が容易であった. またFluosol-DAを除泡フィルターに通過させず使用した実験例では心筋障害が強く, 微小塞栓の発生が推定された. 以上よりFluosol-DAは, 低温条件において希釈血液にみられる酸素運搬能の低下及び粘度上昇による微小循環障害の発生する危険がなく, 十分な心筋冷却によって得られる嫌気性代謝の抑制とともに, 残存する好気性代謝に対してはエネルギー供給が可能であることから優れた保護作用が認められ, また心筋温の高低に影響されることが少ないため応用範囲の広い心筋保護液として期待できる. なお, 酸素化Fluosol-DAの使用に当たっては微小気泡の混入に注意すべきと考える. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
人工血液, Fluosol-DA）, 心筋保護, cold blood cardioplegia, 左室一回仕事係数 |
