| Title ： |
先天性気管狭窄を合併したpulmonary artery slingの1手術治験例 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
山口眞弘, 大嶋義博, 家永徹也*, 津川力*, 木村健*, 松本陽一* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
兵庫県立こども病院胸部外科, *兵庫県立こども病院一般外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
34 |
| Number ： |
1 |
| Page ： |
85-89 |
| Year/Month ： |
1986 / 1 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
症例は8ヵ月男児, 8kg. 生直後より喘鳴を認め, 頻回の喘息様発作を繰り返し, 気管支鏡, 気管支造影, 食道造影により先天性気管狭窄と診断し59年3月右開胸にて手術を行った. 術中にPA slingの合併が判明し, LPA-MPA吻合術と肋軟骨graftを用いた気管形成術を行った. 術後tracheomalaciaによる呼吸障害が続いたが, extemal airway splint法とaortopexyを追加することにより症状は改善し, 初回手術後170日目に気管内チューブの抜管に成功した. PA slingに気管異常を伴う症例の手術成績は極めて不良であり, 本邦では2例の生存例をみるにすぎない. 諸外国でもtracheomalacia合併例に対しaortopexyを同時に施行した例はあるが, 他に気管に対しても何らかの外科的処置を加えた例の報告はない. 自験例は, 先天性気管狭窄合併例に対し, 左肺動脈転位術と気管形成術を同時に施行し成功した初めての症例と思われるので, 若干の文献的考察を加え報告した. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
pulmonary artery sling, infant, congenital tracheal stenosis, tracheoplasty, simultaneous repair |
